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臨床検査科

当院の臨床検査科の紹介です。

Laboratory

このページの目次

はじめに

臨床検査は、検体検査部門(生化学・血清検査、血液検査、輸血検査、一般検査、微生物検査、病理・細胞診検査など)と、生理機能検査(心電図、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査など)の2部門に分けられます。当検査科では、最新の自動分析機器や、画像診断装置等で測定し、正確で精度の高い検査結果を迅速に医師に報告できるよう努力しています。

場所

  • 臨床検査科(2階です)
    検査受付・採血室は
    検査受付2です。
  • 生理検査(心電図・超音波・脳波等)
    生理検査受付1です。

スタッフ紹介

  • 臨床検査科 科長(医師) 1名
  • 臨床検査技師 26名(臨時技師含む)
    (内、超音波検査士6名、細胞検査士4名、認定輸血検査技師1名、糖尿病療養指導士1名)
  • 看護師 2名
  • 補助員 5名

部門紹介

検査科は、34名のスタッフで業務を行っています。

2014年3月から新システムの運用が始まり、2022年10月に更新となり、従来以上に迅速な結果報告ができ、さらに検体のフローの把握が容易に行えるようになりました。また本システムはデータのバックアップを2重に行っており安全性も兼ね備えています。

検査科では検査結果の迅速報告のために、朝の病棟検体収集や、外来患者様の採血を検査科内にある採血室で行っています。採血業務については、混み具合により午前中の採血業務を最大6名で行っています。採血された検体は速やかに各部門に搬送され、検査結果の迅速な報告に努めています。

これら検体検査の解析の中枢を担っているのが生化学・血清、血液、輸血、一般、微生物、病理・細胞診の検体部門です。24時間急性期医療に対応した検査体制をとっており、迅速、正確な検査結果の報告に務めています。また、検査科内で院内の輸血業務を24時間体制で一元管理しています。輸血療法委員会の事務局は検査科内に置かれ、その一翼を担っています。生理検査部門には、6名の超音波検査士が配属されており、心臓、腹部、表在臓器、頸動脈、深部静脈等、様々な分野の超音波検査を実施しています。また、心電図、脳波、呼吸機能等、様々な生理機能検査に対応しています。微生物検査室では、院内感染対策チームに所属し、感染症の情報発信基地として頑張っています。病理・細胞診検査部門には3名の細胞検査士が配属されており、病理組織標本の作製や、細胞診、術中迅速組織診断、術中迅速細胞診、剖検介助等を行っています。

地域総合健診や事業所健診へも積極的に参加し、心電図や眼底写真撮影、尿検査を行っています。

検査の精度管理にも努めており、外部精度管理に参加して日本医師会、日本臨床衛生検査技師会の総合評価は98%以上と高い水準を保っています。

業務内容

採血業務(採血室)

臨床検査技師が、看護師と共に外来患者様の採血業務を行っています。採血後は直ちに検査を行い、医師は電子カルテでデータを確認できます。車椅子のままでも採血できるように配慮しております。

検体検査部門(一般、血液検査、生化学・血清検査、微生物検査、輸血検査、病理・細胞診検査)

  • 検体検査管理加算(IV)の施設基準取得。
  • 精度保証施設認証も取得しています。(2015年4月1日)

検体検査部門では、患者様から採取された血液・尿・組織などの試料を分析しています。
これらのデータは、医師の診断や、治療に必要不可欠な情報となります。

検体検査部門 各セクションの紹介

一般検査室

一般検査では、患者様から採取して頂いた尿を用いて、尿中の糖・タンパクなどの成分を測定したり、尿中に含まれている赤血球・白血球などを顕微鏡で観察しています。便潜血検査では便の中に含まれる微量の血液を検出し、消化管からの出血の有無を検査しています。


血液検査室

血液検査は患者様の病態を把握する上で、重要で基本的な検査の1つです。患者様から採血された血液の中の赤血球数、白血球数、血小板数などを分析装置で測定し、顕微鏡で細胞の種類を観察したりします。ワーファリンなどの経口抗凝固療法の患者様のモニタリングの検査も行っています。


生化学・血清検査室

生化学検査、血清学検査、尿化学検査を実施しています。(主として自動分析装置を使用しています。)血液中・血清中・尿中の各種成分濃度、酵素活性を測定しています。項目としては、生化学項目・腫瘍マーカ甲状腺機能・感染症項目・血糖値・尿化学項目です。また、ピロリ菌検査(尿素呼気試験)の検査も行っています。


微生物検査室

感染症を診断するために、患者様より提出された尿、便、喀痰、血液などの様々な材料から原因微生物を検出します。検出された細菌については薬剤感受性試験を行い、抗菌薬の有効性を調べます。

また、短時間でウイルスや細菌などの抗原を検出することができる迅速検査は、A群溶連菌、インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、マイコプラズマ、レジオネラ、肺炎球菌などを実施しています。2019年より、遺伝子検査装置を導入し、結核菌、新型コロナウイルス、マイコプラズマなどの感染症遺伝子検査を実施しています。

感染情報の発信基地として、院内感染対策チームと連携し院内感染防止にも取り組んでいます。


輸血検査室

「輸血治療」とは、貧血や出血により血液中の赤血球が減少した場合や、出血を止めるための血小板や凝固因子などが減少または機能不全になった時に、その成分を補充することによって症状の改善を図ることを目的としています。当科輸血検査室では、院内の輸血治療が安全で適切に行われるよう、輸血前検査、輸血製剤や輸血記録の管理、輸血実施体制の整備などを当科外部門とも連携しています。

業務内容

全自動輸血検査装置(vision)や試験管法による血液型検査(ABO式、Rh式)、不規則抗体検査、直接・間接クームス試験、交差適合試験、輸血用血液製剤の発注、保管・管理、自己血の採血補助、採血備品の管理、自己血製剤の保管・管理、また輸血療法委員の事務局として委員会資料や議事録の作成、院内輸血勉強会の企画を行っています。年に6回以上委員会を開催し、院内の輸血体制の整備に努めています。学会や研修会にも積極的に参加し、他施設の方とも情報交換をして、日々の仕事に役立てています。

  • 輸血管理料Ⅰ(輸血適正使用加算)取得
  • 日本輸血・細胞治療学会I&A認証も取得しています。(2015年4月1日)

病理・細胞診検査室(組織診断、術中迅速組織診断、細胞診、術中迅速細胞診、解剖、他)

手術で摘出した臓器や、胃カメラで採った組織や、婦人科検診で採った細胞などを調べ、悪性かどうかを検査します。手術中に採取された検体から凍結標本を作製し、良悪性の判断や、転移の有無を迅速診断し、手術での切除範囲の決定のために必要な情報提供を行う術中迅速病理組織診断も行っています。

  • 日本臨床細胞学会施設認定証取得(2013年4月)
  • 日本臨床細胞学会教育研修施設認定証取得(2014年4月)

生理検査部門(循環機能検査、超音波検査、脳波・神経生理検査、肺機能検査、他)

不整脈、狭心症、心筋梗塞などを調べる心電図検査をはじめ、脳波検査、肺機能検査、超音波検査(心臓、腹部、頸動脈、上肢・下肢動静脈、乳腺、甲状腺など)、血管の状態をみるCAVI/ABI検査、骨密度測定、神経伝導速度、睡眠時無呼吸検査など、患者の生体機能を測定する検査をおこなっています。


チーム医療関係

外来採血、耳鼻科聴力検査、輸血一元管理、ホルマリン一元化管理、新生児聴力検査、各健診、他

健康管理関係

心電図検査、超音波検査、眼底検査、骨密度検査、他