がん治療センターは「緩和ケアセンター」「外来化学療法室」「放射線治療センター」「がん登録委員会」「栄養サポートチーム」「相談支援センター」等からなり、それぞれに医師、看護師、薬剤師、栄養管理士等がチームを編成し仕事に当たっております。
緩和ケアセンターは、主治医や看護師、病棟スタッフと共に入院中の患者様とご家族が、よりよく過ごせるようにサポートします。
第6号 |
||||
能代山本地区で唯一放射線治療装置のある当院では、平成21年4月に更新した直線加速器装置(東芝ON-COR)及び治療計画装置(日立pinacle3)により、従来に比べきめ細やかで正確な治療を行うことが可能となりました。
常勤の放射線治療専門医が担当し、2名の治療担当技師とともに、各種の癌の根治療法の他、術前照射、腫瘍による症状の緩和、乳房温存術後の予防照射等幅広く行っています。
患者様は院内の他、県北地域を中心とした院外からの依頼も多く、関連各科と連携をとりながら幅広く対応しています。
当院の外来化学療法室は平成18年4月に開設し、ベッド数4床でスタートしました。
副作用が少ない抗がん剤の開発や、支持療法(副作用を軽減する薬剤)の進歩などにより入院しなくても外来で行える化学療法が多くなりました。
患者数増加に伴い、平成22年7月に3階A病棟西側を改装し、ベッド数7床(ベッド6床、リクライニングチェア1台)に増床した新しい外来化学療法室ができました。
患者さんには少しでもリラックスして治療が受けられるよう静かな音楽を常時流しています。各ベッドサイドにはテレビ(無料)を設置しており自由にご覧いただけます。また、貸し出し用のCDプレーヤー1台、DVDプレーヤーが1台とアメニティーも充実しています。コーヒーやお茶(無料)を楽しめるコーナーも準備していますので、点滴治療を受けながら昼食や間食をとることが可能です。ご家族の方もお待ちの時間ご利用になれます。
外来化学療法室では専従看護師が
①化学療法室オリエンテーション
②体温・血圧測定
③治療当日の採血結果の説明
④自宅での患者さんの状態(PS)について把握
⑤静脈留置針刺入、抗がん剤の投与・15分毎の観察
⑥起こりうる副作用(有害事象)について説明
⑦現在起きている副作用(有害事象)についての対応策、セルフケアの指導
⑧病気に対する悩みや不安を伺う
主に以上の内容について行い、患者さんが「不安なく安全に目標通り治療が継続できるよう」に援助するよう努めています。
治療を開始後、毎日体温や血圧を患者さんに記録してもらっている日誌です。副作用などの症状もチェックしてもらい、治療後の状態を知ることができます。患者さんもご自分の経過がよくわかります。 | 治療当日の採血結果について説明します。例)白血球数が低めなので感染予防の継続が必要ですね。など |
---|---|
![]() |
![]() |
投与される抗がん剤については、がん薬物療法認定薬剤師を中心に
①抗がん剤の効果・副作用
②抗がん剤の投与スケジュール
③内服薬(抗がん剤の内服・支持療法)
以上の点について、初回時・変更時に指導し、希望時などにも常時対応しています。また、抗がん剤の暴露予防や安全面から、薬剤科の安全キャビネットで薬剤のミキシング(調製)を行っています。
各外来で治療が決定し薬剤科へ連絡
↓
薬剤科でミキシング(調製)
↓
外来化学療法室へ薬剤を搬送
↓
点滴セットの準備
↓
患者さんへ投与
外来化学療法室の運営は、各診療科医師、薬剤師、看護師などをメンバーとする化学療法委員会において月1回調整されています。当院で行われている化学療法は化学療法委員会で承認・登録されたレジメンのみを行っています。また、外来化学療法室室長である外科科長の大山先生主催の「がんセミナー」や「がん化学療法研修会」などを定期的に行っており能代・山本地域の医療関係者に好評を得ています。また、昨今では「タオル帽子の会」やワコール・フォンテーヌのアドバイザーによる「リマンマ・ウィッグ試着会」などを開催し患者さんへのサービスを提供させていただいています。 | |
---|---|
![]() |
![]() |
これからも地域の患者さんに喜んでいただける企画を行いたいと考えています。
患者様、ご家族様、地域の皆様の「がん」に関する相談をお受けします。
看護師、ソーシャルワーカーがお話を伺い、問題解決のお手伝いをさせていただきます。
例えば、病気について、医療機関、セカンドオピニオン、緩和ケア、福祉制度、在宅療養、等