小児科

■「日本の子ども達は薬を飲まされ過ぎているのではないだろうか?」

待合室で走りまわって遊んでいた子どもに「食欲がなく元気がないので点滴をして欲しい」 と母親に要求されました。
この地球には1本の点滴さえ出来れば生きる望みをつなげられるのに 死んで行く子ども達が何十万人もいます。何というアイロニーでしょう?
小児科を訪れる子どもの9割はカゼですが、カゼは抗生物質で治るのではありません。小児科医の仕事は家庭での看護の方法を教え、症状の悪化や合併症を防ぐことです。
子ども達は何回も風邪を引き、鼻水を垂らしながら、 次第に免疫を獲得し丈夫な体になって行くのです。
最新の抗生物質や抗アレルギー剤の長期投与が 子どもの体に影響を与える可能性はないのでしょうか?

■「マザータッチ」の重要性

急にお腹が痛くなったとき「おかあさんのやさしい手」でさすってもらい、いつのまにか痛みが消えたことはありませんか?
早く治ってほしいと願うココロの波動が手のひらから熱といっしょに患部に届くのです。神秘主義や迷信ではなく赤外線による温熱療法やお灸が肩凝りや腰痛に効く場合があるのと同じです。電気や草木が燃えて作られるエネルギーより、子どもを思う親の気持ちが負けるとは思えません。
急な発熱や腹痛に対して、すぐに座薬、薬、点滴と考える前に子どもにやさしく手を当てる事を考えてみて下さい。それが本当の「手当て」なのですから。

■「赤ちゃんとお母さんにやさしい新生児医療」がテーマ
・鼻CPAP

早産で生まれたりしたために自分で呼吸が出来ない赤ちゃんには、気管にチューブを入れて人工呼吸器につなぎます。
しかし、気管が腫れて狭くなったり、肺に圧力がかかってダメージを与えたりして、人工呼吸器を外せないことがあります。
当科で行なっている鼻CPAPは鼻の穴から酸素を圧を加えて送り込み、肺を広がらせて呼吸を楽にするものです。10年ほど前から、鼻に装着するカニューレが改善され効率が良くなったことや、従来の人工呼吸より肺に与えるダメージが少ないことから再評価されています。

 
・スパゲッティ・シンドローム?

どうしても新生児集中治療の現場では気管チューブや点滴、モニターのコードなどが保育器の中で絡まって、まるで「スパゲッティ」のように成りがちです。
当科ではパルスオキシメータによる集中モニタリングシステムを中心にして児への機器の装着は最低限としながら、きめの細かい生体情報管理を行なっています。
その他にもBGMや照明などを工夫し保育器の中で赤ちゃんが快適に過ごせるようにしています。

 
・カンガルーケアってなに?

もともとは保育器がないアフリカの病院で、小さく生まれた赤ちゃ
んが低体温にならないようにおかあさんの胸元で抱っこして育て
たことに始まります。
小さく生まれた赤ちゃんや病気の赤ちゃんは生まれてすぐにおか
あさんと離されて集中治療室で管理されます。
この生直後の母子分離はおかあさんと赤ちゃんの両方に悪い影
響を与えてしまいます。
当科では体重1500グラム未満で生まれた極低出生体重児でも
生後早期から積極的にカンガルーケアを取り入れています。

子どもひとりひとりが持っている「治る力」を生かしながら、

集中治療からアレルギー性疾患、発達のおくれの相談まで対応しております。


戻る